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2014年9月17日水曜日

動物咬傷

<動物咬傷>
☆とにかくよく洗浄する。膿むことが多いので言っておくこと。
☆創は閉じずにコメガーゼやドレナージ糸を留置する。翌日も洗浄のため外来受診を指示。
☆過去10年間に国内で野良犬に咬まれて狂犬病を発症した例はない。狂犬病が心配なら保健所に
行ってもらうこと(10年で2,3例発症したがそれは海外で感染し帰国後発症した人)。
☆動物の口腔内常在細菌による感染症にオーグメンチン250mg4錠分4を7日間。
☆小児の咬傷はクラバモックス(AMPC/CVA)100mg/kg/day分2、なければオーグメンチンを細粉にしてもらう(30mg/kg/day)と整腸剤(ビオフェルミンR)を投与(体重30㎏以上なら成人量でもOK)。
☆創を閉鎖することで嫌気性環境ができて、パスツレラなどが増殖するため、深部まで達していれば奥まで洗浄し、open処置とする。
☆創が浅くてflap状になっていれば、洗浄、縫合し閉じても良い。
☆マムシ咬傷
①指先を噛まれて、指先が腫れるはGradeⅠ、手首まで腫れるはGradeⅡ、肘まで腫れるはGradeⅢ、肩まで腫れるはGradeⅣ、全身症状はGradeⅤ。
②局所の切開と生食1000mLでの洗浄、セファランチン10mg+生食20ml i.v.、強ミノ、セファゾリン、ステロイド
③GradeⅡ以上は抗毒素血清6000単位を添付溶剤20mLで溶いて、生食100-200mlを1時間かけて投与。改善なければ翌日にさらに3000-6000単位投与。咬まれて1日後にも有効。
④患肢腫脹、CPK(4000-6000)、GOT、LDHは2日目がピーク。マムシ毒による複視、眼瞼下垂を起こしたり、腎不全、肝不全、DIC起こすこともある。
⑤抗毒素血清は投与直後のアナフィラキシー反応、数日後から数週間後の腎炎、関節炎を起こすことあり。

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