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2014年9月19日金曜日

終末期の予後予測ツール

終末期の予後予測ツール
<PaPスコア(Palliative Prognosis Score)>
①臨床的に見ての予後:1-2週なら8.5点、3-4週なら6.0点、5-6週なら4.5点、7-12週なら2.5点、13週以上なら0点(ここは分からない場合はPPIを使うと良い)
②Karnofsky Performance Scale:10-20なら2.5点、30以上なら0点
③食欲不振:ありなら1.5点、なしなら0点
④呼吸困難:ありなら1.0点、なしなら0点
⑤白血球数(/mm3):11000以上なら1.5点、8501-11000なら0.5点、8500以下なら0点
⑥リンパ球数(%):0-11.9なら2.5点、12-19.9なら1.0点、20以上なら0点
⇒①~⑥の合計:
 9点以上:余命は21日以下の可能性が高い
 5.5点以下:余命は30日以上の可能性が高い

cf)Karnofsky Performance Scale
100:正常、臨床症状なし
90:軽い臨床症状はあるが、正常活動が可能
80:かなり臨床症状はあるが、努力して正常の活動が可能
70:自分自身の世話はできるが、正常の活動、労働は不可能
60:自分に必要なことはできるが、時々介助が必要
50:病状を考慮した看護および定期的な医療行為が必要
40:動けず、適切な医療および看護が必要
30:全く動けず、入院が必要だが死は差し迫っていない
20:非常に重症、入院が必要で精力的な治療が必要
10:死期が切迫している

<PPI(Palliative Prognostic Index)>
①Palliative Performance Scale:10~20なら4.0点、30~50なら2.5点、60以上なら0点
②経口摂取量:数口以下なら2.5点、減少しているが数口よりは多いなら1.0点、正常なら0点
(消化管閉塞のため高カロリー輸液を施行している場合は0点とする)
③浮腫:ありなら1.0点、なしなら0点
④安静時呼吸困難:ありなら3.5点、なしなら0点
⑤せん妄:あり(原因が薬物単独のものは含めない)なら4.0点、なしなら0点
⇒①~⑤の合計点:
 6.5点以上:予後は21日以下の可能性が高い
 3.5点以下:予後は42日以上の可能性が高い

cf)PPS(Palliative Performance Scale)
左から順番にみて、患者に最もあてはまるレベルを決定する。
100%:100%起居している⇒正常の活動が可能で症状なし⇒ADL自立⇒経口摂取正常⇒意識レベル清明
90%:100%起居している⇒正常の活動が可能でいくらかの症状がある⇒ADL自立⇒経口摂取正常⇒意識レベル清明
80%:100%起居している⇒いくらかの症状はあるが努力すれば正常の活動が可能⇒ADL自立⇒経口摂取正常または低下⇒意識レベル清明
70%:ほとんど起居している⇒何らかの症状があり通常の仕事や業務が困難⇒ADL自立⇒経口摂取正常または低下⇒意識レベル清明
60%:ほとんど起居している⇒明らかな症状があり趣味や家事を行うことが困難⇒時に介助⇒経口摂取正常または低下⇒意識レベル清明または混乱
50%:ほとんど座位か横たわっている⇒著明な症状がありどんな仕事もすることが困難⇒しばしば介助⇒経口摂取正常または低下⇒意識レベル清明または混乱
40%:ほとんど臥床⇒著明な症状がありどんな仕事もすることが困難⇒ほとんど介助⇒経口摂取正常または低下⇒意識レベル清明または混乱または傾眠
30%:常に臥床⇒著明な症状がありどんな仕事もすることが困難⇒全介助⇒経口摂取減少⇒意識レベル清明または混乱または傾眠
20%:常に臥床⇒著明な症状がありどんな仕事もすることが困難⇒全介助⇒経口摂取数口以下⇒意識レベル清明または混乱または傾眠
10%:常に臥床⇒著明な症状がありどんな仕事もすることが困難⇒全介助⇒マウスケアのみ⇒意識レベル傾眠または昏睡


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