ページビューの合計

2014年9月17日水曜日

嘔吐

<嘔吐>
☆若年者のほとんどは黄ブ菌の食あたりやウィルス性胃腸炎の部分症状。
☆嘔吐のみの若い人は急性虫垂炎/DKAかも。
☆中年以降は心筋梗塞と大動脈解離に注意する。
☆嘔吐したらCl低下でHCO3上昇(下痢はHCO3低下)。
☆内服は無理なら3号液などの点滴を行う。血圧低下や洞性頻脈あるときは外液投与を。
☆嘔吐の原因:
  ・急性胃腸炎⇒数日後に水溶性下痢、プリンペラン1A i.v.,ミヤBM3g分3,ナウゼリン坐薬
  ・GRED⇒タケプロン,ランソプラゾール,オメプラール等。ラクテック混注は沈殿する。
  ・脳圧↑⇒瞳孔左右差,Cushing sign
  ・小脳出血⇒頭部CT/MRI
   ・片頭痛⇒マクサルト1錠(5HT1作動薬)
  ・前庭系⇒アタラックスP、H1拮抗薬
  ・DKA⇒BS↑、尿中ケトン体↑、代謝性アシドーシス。生食とインスリン持続投与。
  ・妊娠悪阻⇒ブドウ糖+B1を投与。頭部CT/MRIでaxial(水平断)で両側視床にhigh intesity、coronal(冠状断、額に平行なスライス)で扁桃体や海馬の萎縮ないか見る。(ちなみに額と直行するスライスはsagital)
  ・尿閉⇒膀胱充満でも嘔気くることあり。下腹部痛+嘔気が多い。臍周囲の腹痛+嘔気は腸閉塞を考慮。
  ・腸閉塞⇒腹部術歴ある老人。プリンペランは禁忌。NG挿入で50cmH20-30秒-30秒の設定で胃液を回収し悪化を防ぐ。腸閉塞があり、小腸と盲腸と上行結腸の拡張なら麻痺性イレウスで急性虫垂炎や憩室穿孔を探し、小腸だけの拡張なら外ヘルニア(鼠径ヘルニア/大腿ヘルニア/閉鎖孔ヘルニア)や癒着性イレウス(closed loopやbeak sign)を探し、盲腸や上行結腸だけの拡張と下行結腸の虚脱なら大腸癌等の閉塞を探す(⇒便潜血)。
☆EDチューブ挿入時は座位で頸部を前屈気味にすると良い。挿入の確認は必ず胸写と聴診で行う(意識障害や認知症でむせもない場合は、気管支深く入っていれば聴診で異常とらえられないことあり)。ガイドワイヤーを抜去すると映らないので、入れたまま(抜去してたら再度ガイドワイヤーを留置して)撮影する(留置しなおす時にも使える)。ガイドワイヤーを抜く時は、水を通さないと抜けないことに注意する。
cf)EDチューブは栄養の注入のみ、胃管=NGチューブ=Magenチューブ=レビン(チューブ)=Margenゾンデは栄養の注入だけでなくドレナージにも使う。
cf)マーゲンチューブが入りにくい場合は冷蔵庫で冷やすとよい。

0 件のコメント:

コメントを投稿